インプラント治療の外科手術の回数は一回法と二回法がある
一回法の特徴
インプラント一回法とは、文字通りインプラント体を埋め込むための外科手術を一回のみ行う治療方法です。インプラントを顎の骨に埋める際にアバットメントを歯茎の外に出すため、多くの場合はワンピースタイプの人工歯感が用いられます。
アバットメントを装着する際の工程が省略されているので、患者様への負担が少なく費用がやすく抑えられるのが特徴です。1回法はほぼワンピースタイプの術式と同じため、顎の骨が薄いと治療を行えないなどのデメリットがあります。
二回法の特徴
一般的なインプラント治療と言えば二回法を指します。人工歯根となるインプラント体を埋め込むために歯茎を切開し、次にアバットメントを装着するために合計2度歯茎を切開する治療方法です。インプラント体とアバットメントに必要な外科手術を2度行い、インプラントが骨に固定されてから上部構造を装着します。2回外科手術が少ないので一回法より治療期間が長くなり、インプラントのパーツが分かれている(ツーピース)ので治療費が割高です。
歯科医師としっかり相談したうえで術式を選ぶ必要がある
一回法と二回法にはそれぞれ治療期間や治療費といったメリットとデメリットが分かれていますが、施術を行えるかどうかは患者様の骨の厚み次第です。インプラント治療は外科手術であるためそれなりのリスクはありますが、安全性を考慮して実施されます。
骨が足りなくて治療を行えない場合は別の手段もありますが、インプラントを担当する歯科医師としっかり相談したうえで適切な治療を行ってください。患者様の状態次第では施術可能なケースがあるので、強い希望がある場合は一度相談してみましょう。