インプラント治療後に痛みが出た場合の原因と対策方法を解説!
麻酔が切れた後の手術の痛みや生体反応による一時的な痛み
手術中は麻酔を行っているので痛みはありませんが、麻酔が切れた直後に傷口の痛みを感じるケースがあります。患者様が金属アレルギーであれば、インプラントの金属が生体反応を起こしている可能性があります。
治療後は腫れや痛みを伴う場合があり、それらは一時的なものですぐに収まることが多いです。ただし、痛みが長続きしている場合、神経を傷つけていたり圧迫しているなどの様々な原因が考えられます。術後は痛み止めを処方されますが、それでも痛みが引かない場合はすぐに歯科医に相談してください。
インプラント体と骨がしっかり結合していないことによる痛み
インプラント治療後はインプラント体と顎骨が結合するまで、約3ヶ月程度の時間がかかります。人工の歯根となるインプラント体は生体親和性の高いチタンを使用していますが、極まれに結合しない場合があります。
インプラント体が骨と結合しない原因は様々ありますが、手術失敗という可能性も考えられるでしょう。基本的には結合しないということはレアケースです。患者様の体調なども成功に関わるので、インプラント治療前と後のケアを十分に行って成功率を高めましょう。
治療後の周囲炎などによる歯茎の腫れ
インプラント治療後の人工歯にプラークや歯石が付着していると、細菌がどんどん繁殖してインプラント周囲炎が発生する可能性が高いです。インプラント周囲炎は周囲の歯や歯茎を刺激して炎症が起こり、症状が進行するとインプラント体周辺の歯肉にまで細菌感染が及びます。
このような状態をインプラント周囲炎と呼び、最悪の場合には顎骨を溶かすリスクがあるのです。歯周病よりも進行が早く厄介な症状のため、インプラント治療後は歯科医の指導を受けてメンテナンスを怠らないようにしましょう。